
昔の大人のアダルトショップは、デカデカと「大人のおもちゃ」と書かれており、とにかく怪しい印象。現在のようにカップルで入店する事は考えられないような店構えをしていました。店の営業時間も18:00オープンが普通でピンクのネオンが怪しく光ります。店内は狭くゴチャゴチャと商品が陳列されていました。


また昔はエロ本専門の書店があり、大人のおもちゃなども一緒に売られていました。現在、このような書店は「エロ本→エロビデオ→エロDVD」と、扱う商品を変えて生き残っていましたが、令和の現在では見つけるのも難しいほど数を減らしています。
| エロ本専門の書店の取り扱い商品 | ||
|---|---|---|
| エロ本 | ビニ本 |
アダルトビデオ |
| アダルトDVD | 大人のおもちゃ | セクシーランジェリー |
現在は取り扱う商品も変わっていますが、まだチェーン店も現存しているので、近くに「エロ本書店」があったら一度入店してみましょう。

昔のバイブレーターは「電動こけし」と呼ばれ、民芸品である「こけし」をパロディ化したような商品が多く販売されていました。


なぜ「こけし」なのかといえば、バイブの亀頭部に顔が付いていたから。昔の大人のおもちゃは「カップルで使うアダルトグッズ」というカテゴリーではなく、ジョークグッズ・パーティーグッズの1つとして販売されていた経歴があり、このように顔があるなどの冗談めいた内容の商品がありました。

昭和の時代、昔のバイブレーターといって最初に名前が挙がるのは「熊ん子」。おそらく日本のバイブレーターで最初のヒット商品だと思います。その為、昔の人の中には、バイブレーターの事を「熊ん子」と呼ぶ人もいます。

昔のローターは、ピンクローターと呼ばれており、現在と殆ど同じ形状・機能で販売されていました。当然、現在のようにバリエーションがあった訳ではなく1種類。たまご状の振動部にモーターが入っているシンプルな商品です。
逆に言えばシンプルなので、殆ど姿を変えず現代まで繋がっている歴史ある大人のおもちゃと言えるでしょう。

この「ピンク」という名称は、一般的な工業製品である「ローター」と分ける意味で付与された言葉。純粋に色ではなく「ピンク=エロ」という意味で名付けられています。
そもそも「ローター」と検索すると、機械式時計の部品や車関係の部品がヒットします。それら工業製品と区別する為に「ピンクローター」という名前がついた経緯があります。
また、風俗のピンクサロン(ピンサロ)も同じ理屈。一般的なサロンと風俗のサロンを区別する意味で「ピンクサロン」という名称が付いています。

昔の電マと聞いて、おそらく最初に思いつくのは「白とグレー」のモデル。しかし電マは元々が健康器具のため、昭和の時代から存在していました。構造的には家庭用電源を使用し、振動ヘッドがあるので、近代の電マの始祖といってもいいでしょう。

おそらく皆さんが昔の電マとしてイメージするのはコレかも知れませんね。しかし、この商品は平成中期以降のモデルでそんなに古くはありません。
昭和の時代には健康器具が大ブームになった時期があり、その流れで開発されたのが電マ。その構造は現代の商品と基本的には同じですね。下記は電マが生れた頃、ほぼ同時に生まれた商品。今見ると拷問器具みたいですね。
マッサージチェア
電気あんま機

こちらは非電動のディルドで、昔のバイブレーターと同じように顔が付いているのが特徴。当時ディルドという名称はなく「こけし」と呼ばれていました。
上記のバイブレーターが「電動こけし」と呼ばれていたので、タダの「こけし」と呼ばれていたようですが、民芸品のこけしと区別がつかないですよね?
上記の商品は「相撲とり」を模していますが「クレオパトラ・卑弥呼」など、色々なモデルがありました。

最後にちょっと変化球的な昔のランジェリーを紹介します。昔のセクシーランジェリーは古いAVなどを観ると理解できますが、とてもセクシーとは言い難いシロモノ。非常に野暮ったい商品が多かった印象です。さらに現代ではあまり見かけない、ネグリジェ・シミーズなどが見られました。